生ゴミ分解の基本的な考え方

微生物（分解菌）が世代交代を行なう過程で微生物の栄養源として生ゴミが分解され処理されます。分解菌は、単菌種のみで生ゴミを分解処理するのではなく、発酵菌を主としてその他、糸状菌類・多くの細菌類による相乗作用で分解されます。生ゴミは水と二酸化炭素として放出される多くの微生物は植物と同様に二酸化炭素から炭素骨格を合成しています。そのため、生ゴミ中の有機炭素をエサに細胞成分の合成（増殖）がおこなわれます。好気性微生物の場合、生ゴミ中の有機炭素をエサにしたとき、細胞成分の合成に５〜１０％使い、残りの９０〜９５％の有機炭素を運動エネルギー・合成・酵素の生産などのためのエネルギーとして消費します。そのとき、炭素を燃やして（火を付けて燃やすのではありません。）エネルギーを獲得します。同時に、炭素は酸化され二酸化炭素となって放出されるわけです。生ゴミの９０％前後が水分のため、前記した様に、保水成分の有機物が分解され、 減量するため、保水出来なくなりどんどん水が発生してくる分けです。微生物（分解菌）が世代交代を行なう過程で微生物の栄養源として生ゴミが分解され処理されます。分解菌は、単菌種のみで生ゴミを分解処理するのではなく、発酵菌を主としてその他、糸状菌類・多くの細菌類による相乗作用で分解されます。

生ゴミを微生物の働きで水と炭酸ガスに分解して、減量し、減容させるのがバイオ式です。製品のメーカーごとに指定された基材（微生物のチップ）とゴミを混ぜ、微生物の働きで分解を促進させます。分解時間や基材の補充は製品によってさまざまです。

電気を利用した熱源や温風で生ゴミの水分を蒸発させて乾燥し減量・減容化させるのが乾燥式。バイオ式のように分解ではなく減量させるだけなので、専用の基材などは必要ありません。

最近の生ゴミ処理機の傾向は、処理中のニオイや音を抑えたり、狭いキッチンでも使えるスリムでコンパクトなサイズなどが挙げられます。また、処理されたゴミは有機肥料の原料としてリサイクルすることができます。

製品を設置方法で分けると、屋外設置型と屋内設置型（両用タイプも）があります。キッチンの広さやプランによってどちらが使いやすいか検討するようにしましょう。キッチン空間に余裕があれば通常のゴミ箱と並べて置くと便利でしょうし、キッチンそばに勝手口やベランダがあるのであれば、肥料をすぐに使えるように屋外型を選ぶという考え方もあります。いずれにしても、設置場所にはコンセントが必要ですので、事前に確認を。

価格的にはずいぶん下がってきていて、以前は10万円以上した製品が多かったのですが、最近は量販店であれば６万円台の製品もでてきています。

生ゴミ処理機を購入する人に対して、自治体によっては、補助制度が設けられています。現在、2000近くの自治体が何らかの助成措置を行っているようです。購入の際には、お住まいの自治体に問い合わせてみてください。（※助成金額は自治体ごとに違いがあります。製品価格などによって変わる場合もあったり、一律の金額を規定している場合がありますので、必ず詳細を確認するようにしてください。）